略歴

東京大学公共政策大学院教授。 専門はパブリックマネジメント。 公共部門特有の事情を踏まえた経営的な観点からの行政の組織・人材管理、及び公共ガバナンスの在り方の教育と研究に従事している。 シラキュース大学マックスウェル行政大学院PhD(行政学)、ジョンズホプキンス大学高等国際問題研究大学院修士(国際関係)。 世界銀行コンサルタント(2003-2006)とシンガポール国立大学政治学部及びリークアンユー公共政策大学院におけるアシスタントプロフェッサー(2011-2020)を経て2020年4月に東京大学に奉職。 令和3年度東京大学卓越研究員。 2023年より東京大学エコノミックコンサルティング株式会社アドバイザー。

研究者として

行政や公共ガバナンスに関する課題を幅広くとりあげて研究をしている。 最近は行政・公共サービスにおけるテクノロジーの活用の社会的意義に着目。 直近の共著論文では説明可能なAI(Explainable AI: XAI)の説明の種類が市民が持つ行政のアルゴリズム的決定に対する公平性・正確性・信頼性の認識に及ぼす影響を分析している。 心理学的セオリーを取り入れ実験手法を使った、行動行政学の領域に属する研究が多い。 現在、Public AdministrationPublic Administration ReviewAsia Pacific Journal of Public AdministrationPublic Administration and Development のエディトリアル・ボード・メンバー。

教育者として

パブリックマネジメントを専門とし、現在、東京大学公共政策大学院では主にパブリックマネジメントと政策過程の科目を担当する。 シンガポール国立大学と東京大学の双方でティーチングアワードを受賞。 大学・大学院の授業の他に、シンガポール時代から現在まで、各国の行政官やプロフェッショナルを対象としたエグゼクティブ教育や公務員研修に従事し、講義ではリーダーシップや人材管理などについて学問的知見の共有とケース・ディスカッションを組み合わせている。 これまで、下の地図に示した90以上の国と地域の学生・プロフェッショナルに講義を行なってきている。