パブリックマネジメントを専門として教育活動に従事しています。

パブリックマネジメントは、公共部門特有の事情を踏まえた経営的な観点から、行政の組織・人材管理、リーダーシップ、及び公共ガバナンスの在り方を考察する学問分野です。

東京大学公共政策大学院では主に大学院生向けの 『パブリックマネジメント入門』 と経営的観点から公共政策に関する意思決定や政策分析に焦点をあてた 『政策過程』 の科目を担当しています。 前職はシンガポール国立大学の政治学部で主にシンガポールの学部生を2年間教えた後、同大学のリークァンユー公共政策大学院に移籍し、国際色豊かな大学院生を教えていました。

授業では学問的知見の共有とケース・ディスカッションを合わせることが多く、これまで下記のトピックを取り上げています。

  • 公務員制度改革
  • モチベーション
  • 意思決定
  • リーダーシップ
  • チェンジマネジメント
  • 人材管理
  • パフォーマンス管理
  • 倫理とバリューの管理
  • 公務員の代表性
  • 地方分権
  • 地域のイノベーションと普及
  • 政策過程
  • メディアとアジェンダ設定
  • 政官関係
  • 比較行政
  • 市場志向型ガバナンス
  • 災害リスクガバナンス
  • アダプティブ・ガバナンス
  • 協働型ガバナンス
  • 参画型ガバナンス
  • オープンイノベーションとデザイン思考
  • 合理性と政策分析
  • 飼い慣らされた問題と厄介な問題
  • 政策過程とグローバル化
  • テクノロジーとガバナンス
  • 人工知能と公的セクター

大学・大学院の授業の他に、シンガポール時代から現在まで、各国の行政官やプロフェッショナルを対象としたエグゼクティブ教育や公務員研修を通じて社会人教育に従事し、これまで90以上の国と地域の学生・プロフェッショナルに講義を行なっています。

教育活動を通じ、様々な国の行政の在り方を理解し、その上で自国の行政を客観視し、よりよい行政の在り方を追求する力を育むお手伝いができたらと考えています。